≪学校事務職員研修会

 平成27年8月26日(水) 春日部市商工振興センター   P R 版

● 開 会 行 事

 来賓の東部教育事務所総務・給与担当室長 岸本洋一様から、この数年における事務職員の仕事の変化についてと、中教審の「チーム学校」に関する作業部会では専門スタッフの一員として事務職員に大きな期待が寄せられている話などをいただきました。
 岸本室長に続いて、埼玉県教育局市町村支援部小中学校人事課主幹 南雲世匡様から、現在の我が国における教育の大きな変化と、学力向上やいじめ・不登校問題など、学校現場における様々な課題への対応策についてお話がありました。

● 講  義

鳥取の覚悟は「学校を変える力になる」埼玉は?
 〜やるかやらないか決めるのはあなたです〜
講 師
鳥取県総務部長 伊澤 勇人 氏
鳥取県境港市立第一中学校事務主幹 青砥真由美氏


 
 
講義の始めに伊澤氏から今回の講義のねらいとして「自分自身の現状と向き合う」「自分自身どうなりたいかめざす姿を考える」をご説明していただきました。
 青砥氏からは、鳥取が歩んできた「変化」について、鳥取の学校事務職員がどう行動していったのかなどのお話をいただきました。

 〜鳥取が歩んできた「変化」〜
平成13年度 任用が一本化される。
平成15年度 人事評価制度が刷新される。
平成17年度 給与制度改革により「わたり」が廃止される。(いわゆる鳥取ショック)
平成21年度 人材育成基本方針が刷新される。

〈講義内容〉
T 不易と流行:不易とは如何なる時代であっても変わらない、変えてはいけないもの。流行とはその時々により価値観が変わるもの。不易を守るためには、流行にどのように対応していくのかを考える必要がある。
U ビジョンの必要性、意義とは:夢や希望とともに歩み続けるための未来(理想)と現在(現実)をつなぐ道標となり、大きな成長と充実した人生に向けた勇気(意欲)をもたらすものである。
V 個人の成長と組織の役割:組織の中で個人一人一人が自分の役割や使命感を持つことが先ず必要であり、その上で「組織が求める姿」と「個人のありたい姿」の両方をビジョンを活かして重ねていくことが大切である。
W まとめ:ビジョンの取組は、一人ひとりの心(精神)に問いかけて、自分の役割を自覚させ、自らの現状を明らかにし、誰のために、どんな役割を果たそうとするのかを継続的に考えさせ、内発的動機や主体的行動を高めるものである。自分で歩もうとする人にのみ進化を発揮する。だからこそ、「いま、すぐ」実践を始めることが必要である。

※ 講義の合間に「時間軸(タイムライン)」を考えるをテーマに演習が行われました。 
 
「演習のまとめ」
・今日は、残りの人生の最初の日である。
・過去は誰にも変えられない。しかし、自分の未来は誰もが変えることができる。
・すぐ始めることが大事。「いま」は未来の入り口、でも、その次の瞬間には過去になってしまう。
・未来を支えるのは人材であり、人材の基は『子ども』であるので、様々な行政分野の中でも教育行政は最も重要な役割を担っている。その最前線で働くことができる喜び、それがどんなに素晴らしいことかを自覚していただきたい。


(C)埼玉県東部公立小中学校事務研究協議会

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